琉球大学工学部工学科社会基盤デザインコース

本コース教員が「令和3年度土木学会吉田賞(論文部門)」を受賞しました.

投稿日:2022.7.6

本コースの富山潤教授が属する研究グループが令和3年度土木学会吉田賞(論文部門)を受賞しました.

 

受賞論文名

屋外における環境作用がコンクリートの乾燥収縮に及ぼす影響に関する共通暴露試験と数値解析による検討

【土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造),Vol.77,No.4,pp.134-149,2021】

 

受賞者

箕輪 圭祐(福井工業高等専門学校),下村匠(長岡技術科学大学),川端雄一郎((国研)港湾空港技術研究所),藤井隆史(岡山大学),富山潤(琉球大学)

 

受賞理由

コンクリートの乾燥収縮はコンクリート工学における古典的な研究課題ですが,これまで一定の温度,湿度条件下の室内試験による検討に重点が置かれており,屋外実環境におけるコンクリート部材の乾燥収縮を予測する手法の確立が望まれていました.特に,温度,湿度の時間的変動,降雨,日射を含む様々な環境作用の影響,ならびにそれらをコンクリートの収縮予測にどのように反映するかについては研究が少なく,課題となっていた.

本論文では,環境作用が異なる国内4地点で暴露試験を行い,温湿度の時間的変動,降雨,日射がコンクリートの乾燥収縮挙動に及ぼす影響,ならびにその地域差を実測により検討するとともに,環境作用を考慮できる数値解析プログラムで再現解析を行うことで,コンクリートの乾燥収縮に及ぼす環境条件の影響について総合的に検討しています.その結果,実環境下に置かれた構造物中の収縮ひずみを算定するには,環境条件としてその地点の相対湿度の平均値を入力するだけでは不十分であることを明らかにし,降雨などの影響を受けた実測値と等価な収縮を出力する見掛けの相対湿度の算出方法を提案しています.これらの成果は,コンクリートの収縮予測の高度化に貢献するものといえます.

以上の理由から,本論文は土木学会吉田賞論文部門の受賞に値すると認められました.

 

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